Mission
わたしたちの使命
令和4年11月
公益社団法人京都市保育園連盟
安全対策委員会
はじめに
京都市保育園連盟では、平成17年度から安全対策委員会を設置して、子どもたちの命を守るために安全安心な保育園を目指して、会員園の防災・危機管理力を高める研修やマニュアルのひな型の作成、こども安全対策ニュースの発行、ヒヤリハット報告書や事故報告書のまとめ等、様々な取り組みを行っています。
残念ながら平成26年度には、会員園でプール活動中の園児が救急搬送され、1週間後に死亡するという痛ましい事故が起こりました。二度と同様の事故を起こさないように、プール及び水遊びマニュアル作成の手引きやひな型を作り、園長や主任、保育士対象に研修会や説明会など行いました。
京都市保育園連盟には京都市内268の保育園(所)と認定こども園が加盟しており、安全対策マニュアルは当初、加盟園のみ連盟のホームページ上で閲覧できるようになっていました。しかし、令和元年9月からは、加盟園のみならず広く保育事業に係る保育関係者等に同マニュアルを活用していただき、『全てのかけがえのない子どもたちの命を守る』一助としていただければと考えて、内容を点検し、専門家の監修を受けて順次改訂し、連盟のホームページ上で誰もが閲覧できるような形としています。
子どもたちを取り巻く安全面の状況は自然災害、人災を問わず、大きく変化しています。阪神淡路大震災以降、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震、また大阪でも被害の大きな地震が立て続けに発生し、南海トラフ地震は明日に起きてもおかしくないと言われています。また世界的な気候変動や温暖化の影響なのか、台風が観測史上初めてのコースを辿り、東北や北海道で大きな被害が生じたり、豪雨や線状降水帯と呼ばれる、50年に一度100年に一度の大雨が全国各地で何度も降り、大きな被害をもたらしています。園の立地条件にもよりますが、土砂災害・水害のマニュアルの整備も必須となりました。
また令和元年5月に大津市で園外保育中に交通事故に巻き込まれ園児が命を奪われるという悲惨な事故が起こりました。すぐさま、園外保育・交通事故のマニュアルを見直し、改訂し、会員園に伝えました。
さらに、令和3年7月に福岡県の保育園と令和4年9月に静岡県の認定こども園において、園児が園の送迎バスに置き去りにされ、尊い命を落とすという、あってはならない事件が立て続けに起こりました。当連盟は国や他都市に先駆けて令和3年11月に「園バス安全管理マニュアル」を作成しHP上に公開しました。
同マニュアルにおいては、園バスの園児置き去り防止のチェックポイントはもとより、交通事故防止、不審者対応に備えた乗降時の安全確認、運行中の園児の体調管理やコロナ感染症拡大防止のための消毒、換気の徹底など園バスの運行管理上全般について安全対策が図られるよう作成しました。
これらのマニュアルに関してはあくまでもひな型です。これを現場に備え付けたから安全という事にはなりません。各現場や地域特性に合わせて、職員が様々な場面を想定し、その場合どうするのか検討を重ねた上で、独自のマニュアルを作成していただきたいと思います。年度途中においても、子どもの人数や職員体制等が変われば、マニュアルも再度見直し変更することが必要です。あくまでも、一般的な保育園等におけるマニュアルのひな型の一つということをご理解の上、ご活用ください。
Manual
マニュアル
《HP公開準備中》
- 遊具の安全
- 遊具事故報告書
- 安全点検実施状況チェック表
- ヒヤリハット
- ヒヤリハット報告書
- 災害天災
- SIDS
- 心肺蘇生法
- 応急手当の手順
- 感染症
- 感染症の分類
- 社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告について
- 苦情対応
- 苦情申し出窓口の設置について
- 苦情解決のための仕組み
- 迷子行方不明
- 与薬への対応
- 食物アレルギー